探検家キャプテン・クックがイギリスよりハワイ最古の島、カウアイのワイメア湾に初めて上陸したといわれています。切り立つ壁が続くナパリ・コーストや、太平洋のグランドキャニオンと呼ばれるワイメア峡谷、深いジャングルを流れるワイルア川など、絶景の自然美が魅力だ。垂れ下がるシダに覆われた天然の溶岩、シダの洞窟は昔、王族の結婚式などが催されていた神聖な場所。情緒あふれる小さな町ハナペペは、歴史的建造物がそのまま残されていて、ここ100年間ほとんど変わっていない。プランテーション様式の建物には、かわいいショップや地元の食堂が入り、カウアイ島で一番多くアート・ギャラリーが集まる。

マナ(神聖な力)に対する畏怖から生まれたカプ(掟)。古代ハワイアンはこの「カプ」と呼ばれる戒律に従って生活しており、これを破った者は死罪とされた。階級や職業、性差などによって定められ、1819年に廃止されるまで続いた。現在でも「立ち入り禁止」の柵や金網にこの言葉が書かれている。

  • 神話では、王子ロヒアウと女神ヒイアカ、そしてヒイアカの姉ペレは長い間、三角関係に苦しみお互いを傷つけあうが最後にはペレが2人を祝福し、カウアイ島で夫婦として幸福に暮らしたという説が伝わる。2人の愛の伝説が息づく緑豊かなガーデンアイランドには、恋を成就させるパワーが秘められているかもしれない。

  • 火山から流出した溶岩が何百年もの歳月を経て、雨と風によって浸食され形成されたワイメア渓谷は、沢山の花や植物を見たり、野鳥の声を聞くことができるハイキングトレイルがおすすめ。特徴ある山々を眼下に臨む壮大なパノラマはまさに息を呑む絶景。また、少し北上すると神秘的な造形のカララウ谷がある。

  • 森に住み、昼間眠って夜働くと伝えられる小人のメネフネ。カウアイ島には彼らが作ったと伝わる道路や水路、養魚池などが残っている。ハワイの人々の間でも、夜に仕事が残ると「メネフネが寝てる間に終わらせてくれるよ」などのジョークにも使われる。また、大昔虹がなかったハワイに虹を作ったのもメネフネだと伝わる。

マーク・ダンカリー(Mark Dunkerley)
ハワイアン航空代表取締役社長兼CEO

カウアイ島を訪れるならば、魅惑的なナ・パリ・コーストがおすすめです。広大な太平洋が一望出来るだけではなく、青々とした緑が生い茂る美しい絶壁や小さな滝が沢山あります。また、マウイ島のカアナパリ・ビーチは世界でも有数のホエール・ウォッチング・スポットへと続く玄関口です。冬から春にかけて訪れて頂ければ、ホエール・ウォッチングに最適な穏やかで透き通った海に出会えるでしょう。ハワイ島のハマクア・コースト北部には神聖なワイピオ渓谷があります。ワイピオ渓谷は別名「王家の谷」と呼ばれており、ハワイの歴史・文化上重要な遺跡であると共に南国ムード溢れるドラマチックな場所でもあります。