ハワイの最後の楽園と言われる、静寂に包まれたロマンティック・アイランド。島中央に位置するラナイシティ以外は、ほとんどが赤土の大地や原生林に覆われている。ドール・プランテーションの大農場があり、パイナップルの島と呼ばれていたが、現在は究極のラグジュアリーリゾートとして生まれ変わった。島の中央部の「フォーシーズンズ リゾート ラナイ ザ ロッジ・アット・コエレ」はヨーロピアンスタイル、南部のフロポエビーチを見下ろす丘の上に建つ「フォーシーズンズ リゾート ラナイ アット マネレ ベイ」は地中海風のリゾートホテル。白砂のビーチでのんびり過ごしたり、世界屈指のゴルフコースや静寂の森でのトレッキングなど、思い思いに楽しめる。世界のVIPが訪れる隠れ家リゾートで、エレガントな大人のバカンスを満喫したい。

ハワイアンが最も大切にしているアイナ(大地)。自然の恵みは大地から生まれ、育まれる。土地を大切にする「マラマ・アイナ」という精神は現代にも受け継がれ、カメハメハ3世が宣言した「UA MAU KE EA O KA AINA I KA PONO(土地の命は正義の中に永続する)」は、ハワイ州のモットーに。

  • ラナイ島にはケアヒアカヴェロ(神々の庭園)と呼ばれる場所があり、小さな祭壇でずっと島の人々の息災を祈って火をともし続けていたと伝えられている。ごつごつしたポリフア・ロードの終点にある自然石の庭園で、巨大な岩や石の塔がたくさんあり、月面のような光景はまるで別世界だ。

  • 北西から南東に走るラナイハレ山を含むマンロー・トレイルでのハイキングなどが人気。山頂からはオアフ島やマウイ島はもちろん、ハワイ島まで見渡すことができる。また、ペトログリフが鮮明に残るラナイハレ山麓の急斜面に突き出た岩石に掘られるルアヒワの石文字は必見。

  • 難破船が座礁するシップレック・ビーチは現実離れした不思議な雰囲気が漂う。約13kmに延びた風の強いビーチは、昔、浅く岩の多い海峡でたくさんの船が座礁した。今現在も、沖には朽ちかけたタンカーがほぼ原形のまま取り残されている。ビーチからはモロカイ島とマウイ島もよく見える。