外の世界の喧騒から離れた、ハワイの伝統に忠実な島、モロカイには、ヤシの木よりも高い建物はなく、車もほとんど通らないので信号もない。13世紀の養魚池ハラヴァ渓谷は、昔のままの自然が広がり、森林や古代ハワイアンの歴史的スポットが点在するパワースポット。そのほか周辺には、滝壺で泳げる落差76mのモオウラ滝などがある。 フラ発祥の地、カアナでは毎年フラの祭典「モロカイ・カ・フラ・ピコ・フェスティバル」が開催され、パポハク・ビーチ・パークにハワイ最高のダンサーが集結する。伝統を次世代に引き継ぐモロカイ島には歴史が深く根付いている。

コクアとは、ハワイ語で「手助け」「協力」という意味。古代ハワイアンは、狩りをはじめとする生活そのものを皆で助け合い行っていた。その心を受け継ぎ、現代においてもハワイでは、コクアという言葉が頻繁に使われており、誰かに何かを頼むときは「プリーズ、コクア」と伝える。

  • 昔、モロカイに住むフラの女神ラカとそのファミリーだけがマウナロアの頂き、Ka‘anaで、フラを踊ることが許された。ラカはフラの守護神であり、ラカが存在するだけで回りに生命力があふれ、病気も回復するという善のエネルギーのシンボルとして伝えられる。神の踊りフラ、人々は女神の舞う姿を見て、それを真似るようになった。

  • 島の中心にあるカウナカカイから遠く離れた島の西端にある、広大なスケールのモロカイ牧場。アメリカ中西部のような拍車を付けた本物のカウボーイに出会える。きちんとした指導のもと、本格的なロデオ場で牛追いや牛囲い、選り分けなどのカウボーイさながらの体験ができる。

  • 3面を太平洋に囲まれ、他のエリアから海食崖で切り離されたカラウパパには、ハンセン病患者が1866年から1969年まで強制的に隔離された。ダミアン神父は33歳で派遣され、患者のケアに生涯を捧げる。ローマ法王パウロ6世が神父の偉業をたたえ、バチカンで列聖式が行われた。