目の前が漁港という申し分のない立地。魚の鮮度は言うまでもなく、食べた人はそのおいしさに驚くといいます。現地以外の入手は困難という小田原のアジを提供できるのも、このロケーションだからこそ。“本物を伝えたい”その想いで毎日市場に通い続けるのはもちろんのこと、地元農家にも会いにゆき、野菜や果物の生産者の開拓にも余念がありません。「いつも、宝物がないか探しています（笑）」。

小田原に来て10年余り。地域に溶け込むまでの苦労もあったそうですが、食を通して地元の魅力を届けたいという“想い”は、今では地元の人たちも認めるところです。「でも、箱根に比べて認知度はまだまだ。もっと情報発信していきたいですね。店のFacebookには魚市場のセリの様子なども紹介しています。小田原を盛り上げていくには、やはり地元の人だけではなくて、僕たちみたいなよそ者の力が必要だと思うので」。