大前さんは全くの未経験から、この世界に飛び込んだそう。「学生時代はずっと野球一筋、卒業してからは福岡で営業職に就き、その後は地元に戻ってネットショップをやっていたんです。その時に両親が趣味で育てていたブルーベリーを手伝ったことが仕事のきっかけになりました。休憩のときに、太陽を浴びながら土の上に座って食べたゴハンが本当に美味しくて。外で仕事をしたい、ブルーベリー栽培を仕事にしたいと思ったんです」。
未経験でブルーベリー栽培を始めた大前さん。「まずは関連本を10冊ほど読んで育て始めたんですが、ほとんど枯れて…。周りから無農薬では厳しい、と言われましたね。それでも勉強と失敗を繰り返し、約3年前からやっと安定して採れるようになりました。現状に甘んじることなく日々栽培方法を模索しており、今は肥料を使わず自然に近い状態で育てています。甘やかさずたくましく育てる、それは自分の息子の育児と一緒ですね」。
都城市では、生産から販売までの一体化、地域資源を活用した産業創出といった6次産業化を推進しています。「農業を始めるとき、自分が育てたものは価格や販路まで自分で管理したいと思っていました。観光農園をはじめ、ジャムやピクルス、マカロンなどの商品開発や販売など、直接お客様から話を聞ける機会を大切にし、その意見をもとにサービスや商品を考えています。販売所も新設したので、ぜひ多くの方にお会いしたいです」。
KIYANSE FARM(キヤンセ ファーム)
住所:宮崎県都城市高城町大井出1953-8
電話:090-7393-2597
※ブルーベリー摘みは6月~8月ですが、販売所は通年営業しています。来園前に一度お電話ください。
- 高千穂牧場
- 関之尾の滝
- 霧島ファクトリーガーデン
- 母智丘公園
- 都城歴史資料館
- 星の燈台 たちばな天文台